小学校や中学校以来、
筆を持ったことがない初心者なのですが、大丈夫でしょうか?
こう質問される方が多くいらっしゃいます。
大人になってから書道を始められる方の誰もが
筆で文字を書くことに、多かれ少なかれ不安を抱かれています。
初心者の方には、墨の磨り方、筆の扱い方など、
基礎の基礎から丁寧に指導していますので、まったく心配はいりません。
ですから、どうか安心してお越しください。
いえ、むしろ不安な気持ちを抱えたまま、
お越しいただいたほうが良いかもしれません。
不安は、すぐに、楽しみや喜びに変わっていくはずです。
大切なのは、書が好きだという気持ち。
はじめてみようと思いです。
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書は、趣味として生涯たしなむことができる文化のひとつです。
本来、他の人と技量を競うものではありません。
ましてや、上達するスピードを競うものでもありません。
筆づかいをはじめとする技術や表現力などは
長い時間をかけて、じっくりと習得し向上させていくものです。
『書は人なり』。 よく言われる言葉です。
書風だけでなく、自分なりの書を極める道のりも、人それぞれで良いのです。
ですから決して慌てる必要はありません。
自身の夢や目標を目指し、自由にのびのびと書を楽しみながら
無理のないペースで気長に書道に親しんでいただければと思っています。
喜多 瞬生